内痔核
結紮切除術(LE)
内痔核に流入する動脈を根元の部分でしばって、痔核を放射状に切除します。
切除した後の傷は、10日前後で溶ける糸を用いて縫合します。
内痔核硬化療法(ALTA)
脱出を伴う内痔核に対する注射による治療法です。痔核にアルミニウムカリウムタンニン酸(ALTA)を4段階にわけて注射します。注射された痔核は血流が低下し、固くなり、小さくなります。
ゴム輪結紮療法
内痔核の根元に小さな輪ゴムをはめ込みます。
輪ゴムが内痔核の根元を締めつけて、1〜2週間後に痔核は小さくなります。
外痔核
血栓摘出術
血栓性外痔核に対し、血栓を取り除く手術を行います。
痔瘻(肛門周囲膿瘍)
切開排膿術
肛門周囲膿瘍を生じているところの直近の皮膚を、数mm切開して膿を出します。
痔瘻根治術(couring out法)
瘻管をくりぬき、周囲の筋肉や組織をそのまま残して、痔瘻だけを切除します。
痔瘻根治術(lay open法)
瘻管を、周囲の他の組織とともに切り開いて、膿の入り口から出口まですべて切離します。
裂肛
裂肛根治術(Sliding skin graft)
裂肛で傷ついた肛門の皮膚を取り除き、取り除かれた部分におしり側の皮膚を引き寄せて縫い合わせます。おしり側の皮膚がつっぱらないように、弧状に浅い切開を入れます。
直腸脱
Gant-三輪-Thiersch法
脱出した直腸の粘膜をつまんで、絞り染めのようにしばります。たくさんしばっていくと、脱出していた直腸は徐々に肛門の中に入っていきます。
その後、肛門の周囲に、伸縮性のある太めのヒモを挿入します。これにより弱い肛門括約筋を補強します。